ある一般社団法人が行った2021年度の調査によると、日本でフリーランスと呼ばれる独立した個人事業主は推定で1000万人以上です。これは国内の総労働人口の約6分の1にあたり、年々増加傾向にあります。IT業界で働くエンジニアの独立傾向が強いのも、この流れと連動していると考えられるでしょう。その理由にはいくつかあり、まず注目したいのが在宅ワーク環境を整えやすくなったことです。
これは従業員に副業を認める企業が増えたことに加え、コロナ禍以降ではリモートワークが浸透したことも一因と言えます。場所や時間を問わず自分で仕事内容や量などを調整しながら、特定の目標を達成できる経験や機会を増やせる状況なのです。特にわずかな機器類とネットワーク環境さえあれば良いエンジニアの場合、在宅ワークやリモートワークとの相性が抜群でしょう。そのため、独立心に芽生える人が増えても不思議ではありません。
また、独立後の仕事を提供するマッチングプラットフォームが充実していることも理由の一つです。フリーランス専門のエージェントなら、顧客とフリーランスそれぞれのニーズや条件を見極めて適切な案件を紹介してくれます。もちろん、エンジニア専門のエージェントも数多くあり、基本的には簡単な登録手続きだけで様々な案件の獲得が可能です。わざわざ自分で営業活動をする必要がないので、特に独立したばかりのエンジニアにとっては、おおいに頼りになるツールと言えるでしょう。